10代の学生さんや最近音楽を聴き始めた方へ、音古知新の音楽倉庫からオススメしたい1曲を紹介。
TWO-MIX - WHITE REFLECTION(1997)
アルバム『BPM "BEST FILES"』によると、「WHITE REFLECTION」はストーリーと同様に曲も後期主題歌であった「RHYTHM EMOTION」の続編であり、『BPM 150MAX』に収録されているバラードバージョンの「RHYTHM EMOTION PURE」から続けて聞けるように作られた。
累計売上は前作を上回り、再び10万枚以上を記録した。
同じ『ガンダムW』のタイアップだった「JUST COMMUNICATION」、「RHYTHM EMOTION」に比べると累計売上は落ちたが、最高順位を更新し、初動売上は自身最大を記録した。
またこの作品から、作詞・作曲:TWO-MIXから、作詞:永野椎菜 作曲:高山みなみと名前をはっきり明記するようになった。本作で初のフルアニメーションPVが制作され、『BPM "BEST FILES"』の特典CD-ROMに収録、のちにDVD版として発売された。
TWO-MIX
概 要
1995年に活動開始。作曲・編曲は高山みなみが担当していたが、高山が音楽活動の第一線から退いた2009年以降は永野椎菜が楽曲の全制作を担当している。
現在は活動の場をインディーズに移し、永野のソロプロジェクトを中心に展開中。主にシンセサイザーとコンピューターによって作曲を行っているが、「TRUE NAVIGATION」から生楽器も取り入れるようになった。
また、シングルはサビ始まりの曲が特に多のが特徴である。
ユニット名の『TWO-MIX』はレコーディングの最終段階で音源を左右のチャンネルに振り分ける用語に由来しており、永野が名付けた。
キングレコード時代はアーティスト部門に所属しており、テレビアニメ『名探偵コナン』や『新機動戦記ガンダムW』などのオープニングテーマのほか、タイアップ曲もテレビドラマからバラエティ番組まであり、活動範囲は幅広い。
活 動
ヒット曲を数多く出したTWO-MIXであるが、テレビ出演は皆無に等しく、2000年頃に2回顔出しした程度である。
理由について永野は「CDを超える音源をテレビで再現することは不可能である」と雑誌のインタビューに答えている。
ライブ活動に対しても消極的な姿勢をとっており、過去にファンクラブのイベントで行われた程度に過ぎない。
CDジャケットやライナーノーツでも、本人達の写真は加工されていたり、判別しにくいサイズで掲載されている。
またプロモーションビデオはそのほとんどがCGで作られ、本人達が出演しているものがほとんどないため、認知度はかなり低い。
そのため「速報!歌の大辞テン」で初めて紹介された時は「正体不明のバンド」として紹介されたというエピソードがある。
これらはデビュー当時所属していた「イズムアーティスト」の方針で、「ヴァーチャルアーティスト」という触れ込みで売り出し、所属メンバーの名前はアピールされていなかったためである。
永野は「隠すつもりもバーチャルにするつもりもなかったんですけど、高山さんの声優としてのスタンスを守るためにTV出演をすべて断ったり、レコード会社も最初、僕らに関心を示さなくて告知しなかった為に、一般的にバーチャル扱いになっていた」と語っている。